人間失格の「恥の多い生涯を送って来ました」
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- Date: 2月 15,2009
人間失格の恥の多い、生涯を大庭葉蔵という主人公の手記の形で書いたものです。
人と会話ができず道化となり、やがては酒や女に溺れ、人間失格となる恥の多い過去の話しです。
人間失格は、小説家の太宰治による長編小説で、1948年に雑誌「展望」に連載小説として発表されたものです。
連載最終回の掲載直前に作者は自殺しため遺書のような小説とされてきました。
この作品はフィクションですが、主人公の語る過去には太宰自身の人生を反映していると思われる部分が多くみられことから、自伝的な小説とみなされているところです。
人間失格本文の書き出しは「恥の多い生涯を送って来ました」で始まり、大庭葉蔵という人物の手記の形式で三つの部分にわかれています。
- 第一の手記では「作り笑いが薄気味悪い」少年期で自分は人とは違うという感覚をもち、それに対し混乱し発狂しそうになる、それゆえに、まともに人とは会話が出来ないと、思い道化に徹し、孤独を選んでいくありさまが記されています。
- 第二の手記では「生きた感じのしない美貌の学生」の青年期で中学時代に道化という自らの技術が見破られそうになり、恐怖を覚えてくる。この恐怖を紛らわすため、悪友に紹介された酒と煙草と女と左翼思想に染まっていき、結果として人妻と心中事件を起こすが、自分だけ生き残り、自殺幇助罪に問われる。ある男を身元引受人として釈放されるが、混乱した精神状態がつづき、苦悩するありさまを記しています。
- 第三の手記では「年齢不明な無表情な男」として深い絶望の淵に立たたされ、酒と女に浸りますます堕落しいき、ある雪の降る晩に吐血する。薬屋で処方されたモルヒネを使うと、急激に調子が回復することから、幾度か使ううちに、モルヒネ中毒になり、体は衰弱していき、やがて病院に行こうといわれ、脳病院に入院させられる。他人からは狂人としてのレッテルを貼られ、自分はもはや人間を失格したのだと自覚していていく。
数か月の入院後、故郷に引き取られるが、廃人同様となっており、不幸も幸福もなくただ日々を過ごしていくだけで、「人間失格で恥の多い生涯である。」
と最後に語り自白を終わっています。
このように人間失格は、恥の多い生涯を書いたもので、内容は、悲惨で救いようのない男の話ですが、最後にバーのマダムに「神様みたいないい子でした」といわせて、主人公を肯定していることで、何か救われた感じをうけますね。
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